### 1. 「巾着に」
4月30日の誕生花、カルセオラリアの別名「巾着草」から取った。心の中にぶら下げている、アイディア専用の秘密の袋だ。
### 2. 「秘めた想いの」
誰にも言わず、自分の中にだけ溜め込んできた、ちょっと青臭い情熱のことだ。書くためのエネルギー源と言ってもいい。
### 3. 「種あまた」
小説のネタや、ふと思いついた印象的なフレーズだ。そんな物語の断片が、袋がはち切れんばかりに詰まっている様子を指している。
### 4. 「筆野に蒔いて」
自分の造語「筆野(ふでの)」に、言葉という種を落とす行為だ。真っ白な原稿用紙を耕し、一文字ずつ文字を置いていく作業をイメージしている。
### 5. 「金龍育ち」
これも誕生花の別名「金龍花」にちなんでいる。書いた言葉がただの花で終わらず、黄金の龍のように逞しく、勝手に育っていく喜びを込めた。
## 総評
四月の最後に、自分の中にあった「書きたい」という種を全部出し切ったような気分だ。
カルセオラリアの可愛らしい巾着のイメージから始めて、最後は龍が昇るような力強い着地を目指した。一ヶ月間、コツコツと「筆野」を耕してきた自分への、ちょっとしたご褒美のような歌になったと思う。
さあ、次は五月の野原に何を蒔こうか。
